冬型の気圧配置が強まった影響で、今日は終日北風が強く、最大瞬間風速は20.2m/sに達した。軽く散歩はしてみたものの、こう風が強いと猫は引っ込んでしまって出てこない。分倍河原から府中本町まで歩いて、ただの1匹も見かけなかった。今日は台湾猫散歩の4回目を載せることにする(前回はこちら)。
タイトルの通り、今回の猫旅は台湾を鉄道で一周したわけだが、もともとそのつもりで計画したのではなく、行きたい都市を都合の良い交通機関で結んだ結果そうなった。当初の計画では、台北到着後、空港から近くて風情のある青田街や龍泉街を歩き、港を望む基隆の高台で猫と戯れ、台東から枋寮まで普快車で汽車旅を楽しみ、台南で1泊したあと台西にも寄って東西南北完訪……、などと欲張っているうちに収拾がつかなくなってしまった。いくつかの候補地を諦めたあとも、台北~花蓮は空路の予定だったが、復興航空が会社を畳んだため、期せずして鉄道一周旅行の出来上がりと相成った。
先日から紹介している玉里の街も、当初のプランには入っておらず、もともとは台東市内で猫を探すつもりだった。しかし、花蓮や台東まで空路で移動したとしても、空港と駅と市街地が遠く離れた台東は、スケジュール作成の足枷になった。逆に言えば、台東を外したお陰で余裕が生じ、玉里で25匹もの猫に会うことができたのだった。
今日はその玉里猫の9匹目から。というかいきなり4匹写っているんだけれども。
今回の台湾散歩で初めて見るカラーポイント。日本では1960年代にシャム猫の大流行があり、それらの多くが交雑したため、カラーポイントの外猫は珍しくないが、台湾でそういう流行があったとは聞かない。タイとの海運か何かで運ばれた猫の末裔だろうか。
どの猫もこちらを見つめるばかりで、逃げない代わりに寄っても来ない。ちょっと肩透かしを食った気分。
猫民家の猫たちに煙たがられて、次に迷い込んだのは、工事中の長い路地。舗装が剥がされた地面に白い猫の背中を見つけた。
しかし、即座に逃亡。あとを追って民家の敷地を覗くと、茶トラがぽつねんとしていた。
工事中の路地をさらに進む。どうやら下水道を整備しているらしく、一直線上に穴が並んでいるが、蓋がないので、よそ見をしていると落ちる。さっきから濃厚に感じる猫の気配は水路の中からと思われた。
これだけ縞模様が途切れると、マッカレルタビーというよりスポッテッドタビーだろうな。毛色の分類は斑点ということで。
工事中の路地を抜けると時刻は正午。今までとは一転して賑やかな市場に差しかかると、道端を猫が歩いていた。
肉食獣なので、背後に並ぶ野菜にはまったく興味を示さない。皆して見つめる一点から出てくるのは果たしてbeef or fish!?