日本列島は糸魚川構造線を境に南北方向へ屈曲していて、台風22号はその太平洋沿岸をなぞるようにして、茨城県沖あたりで北に進路を変える予報になっている。我が家には今夜遅くに最接近し、その後は例によって晴れマークが並んでいるが、騙されてばかりなのでもう信じない。天気予報というのは結果に責任を持たなくていいのだから気楽な商売だ。
雨脚の強まることが昨夜のうちに予測できたため、今朝は端から散歩する気はなく、通常出勤ぎりぎりの7時近くまでグースカ寝ていた。猫の方は26日の続きが2回分残っているので、その中から29点の写真を紹介する。前回の記事は二つ目の駅に到着したところまでだったが、日なたぼっこ中の猫たちがとても撮影しにくい場所にいてくれて、どうやってもフェンスに阻まれて撮影が難しい。1匹だけホームに出ていた黒白は、5月に訪れた時も同じ場所で撮影に応じてくれた子で、まずは挨拶代わりにポートレートを撮らせてもらった。
この駅の駅舎は1931年の旅客営業開始時に建てられたものだったが、耐震性に問題ありとされたため、先月ついに新駅舎に建て替えられた。着工前の5月に訪れた時はこのような感じで、無人駅である上に、これといって特徴のない木造建屋だったせいか、まったく話題にはならなかったようだ。下の完工後の写真では、新駅舎とともに雨避けの上屋が設置され、雨に濡れずに改札を抜けられるようになったことが分かる。極めてシンプルな改築で、猫の生活圏にもまったく影響なさそうだ。
で、フェンスの向こうで日なたぼっこしていた猫たちはどうなったかというと、電車の到着とともにわらわらとホームに出てきた。待ち人は電車で現れるんだろうか。
出てきたのはいいけど、俺はご飯専門員じゃないから、全員に行き渡るほどのお土産は持ってないよ。
動画も撮影したので、見たい方はこちらからどうぞ。なお、この日は3匹の白猫を見かけたが、頭のてっぺんの小さな色斑や、耳の切り欠き(左右それぞれ1匹ずつ)で判別できる。
親子関係とかはまったく分かんないけど。チューしてるのは上の写真の白ではなく、左耳に切り欠きのある別の白。
この子は最初に写真を撮らせてもらった黒白。次の電車にも待ち人は乗っていなかったようだね。
駅猫たちの視線が痛かったため、二つ目の駅を辞去して、帰途につくため浜川崎駅へ向かうことにした。貨物線と運河を一度に跨ぐ橋を渡り、ふと階段の下を見ると、日陰で小さなものが蠢いているではないか。
地面に降りると逆光の向こうからもう1匹。ここに何匹かの猫が住んでいることは知っているが、遭遇したのはとても久しぶり。
途中で一旦止まったあと、そのまま草むらに潜ってしまった。不振な気配を感じたか。
たった今下りてきた階段を振り返ると、踊り場に黒白が佇んでいた。茶トラばかりに注目して、足元を見ていなかったようだ。まさに灯台下暗し。
欄干から下のフェンスに逃げられて、この日の散歩は一旦終了。このあと浜川崎から南武支線の電車に乗って、そのまま帰宅するつもりだったが、唐突に気紛れを起こして途中下車。予定外の散歩第二弾は次回ということで。