台湾漫遊猫の旅(8)


南州郷の猫

 年が明けてから冷え込む日が多く、明け方になるとサチコが寝床に入ってきて、目覚ましが鳴るまでくっついて寝ている。猫というのは大きさといい、柔らかさといい、体温といい、抱いて寝るにはちょうど良く、朝になって布団から這い出るには強い精神力が必要だ。今朝はついにヘタレて早起きできなかったので、台湾猫旅の8回目を載せることにする。なお、過去の台湾猫旅は2泊3日の旅程で80匹程度の猫に会い、ブログの記事は8~9回に分けて掲載していたが、今回は114匹の猫を12回で紹介することになりそうだ。「なりそう」というからにはまだ処理が終わっていないわけだが、1匹あたり写真3点としても、300点以上の写真を現像しなければならないので、とても時間がかかるんである。
 さて、猫旅4日目(1月11日)、枋寮で驟雨に遭い、慌てて駅に戻るところまでが前回。青空市場なら雨宿りできるだろうと思い、スクーターの流れに従って歩いていると、目立たない場所に潜んでいるのを発見した。
枋寮郷の猫

 気配を消して俺をやり過ごそうとしているな。
枋寮郷の猫

 しかーし、そうは問屋が卸さないんである。見よ、日本人の注意深さを!
枋寮郷の猫

 「!!」
枋寮郷の猫

 「哎呀」(ひえー)
枋寮郷の猫

 「うるさいわね」
枋寮郷の猫

 枋寮12:58発の莒光号(急行列車)は定刻より20分遅れてやって来た。25分ほどの乗車で次の散歩地の南州に到着し、散歩を開始したのは13:45。台湾で猫を探すにあたって、事前に情報を集める必要はまったくなく、ほど良い規模の街を適当にぶらついていれば、それだけでたくさんの猫に会える。今まで訪れたことのない南州を散歩地に選んだのは、去年の猫旅で乗った列車がこの駅に止まった時、駅名や駅舎の造りが南国っぽかったのと、周囲に椰子の木がたくさん生えていたから。北海道出身の俺の目には、そうしたことがとても魅力的に映るんである。南州郷は日本で言うところの村に相当する自治体で、人口は12,000人弱。気候区分は熱帯モンスーン気候に属し、年間平均気温は25℃だそうだから、猫にとっては過ごしやすい土地であろうことが想像できる。
 1匹目は駅から数百m離れた横丁で発見。
南州郷の猫

 視線はあっちだけど耳はしっかりこっち向き。
南州郷の猫

 「うるさいわね」
南州郷の猫

 麦わらの視線の向こうには黒がいたが、目が合うなり茂みに引っ込んでしまった。
南州郷の猫

南州郷の猫

 次の猫は首輪をつけたキジ白。遠目にも毛並みが良さそう。
南州郷の猫

 しかし目つきから分かるように、懐く兆しはまったくなく、5mの閾値を超えたら逃げてしまった。
南州郷の猫

 逃げたキジ白のあとをついて角を曲がると、バナナの木の向こうに2匹の猫が見えてきた。
南州郷の猫

 「デートの邪魔をしないでくれよな」
南州郷の猫

南州郷の猫

 黒はどこかへ逃げてしまい、ボス的風格の漂うキジ白は抗議の眼差し。遠くから眺めるだけに留めておけば、恋が実って、数匹の子猫が生まれてきたかも知れないのに、俺の一挙手一投足で猫の未来が変わっていく。逃げられて凹むのは、単に懐いてもらえなかったからだけではない。
南州郷の猫

 おや、ここには渦巻き(クラシックタビー)の遺伝子もあるようだね。
南州郷の猫

南州郷の猫

 毛色は違っても顔つきが似ている。まあ兄弟ということにしておこう。
南州郷の猫

 今回の台湾猫旅では少数派の渦巻き模様。もう少し毛色を見せておくれよ。
南州郷の猫

 「怖いからやだ」
南州郷の猫

南州郷の猫

 煉瓦塀のてっぺんまで登ってしまったキジ渦白を諦めて振り向くと、先ほどの首輪のキジ白がこちらを眺めていた。
南州郷の猫

 どうも俺は歓迎されていないようだな。分かったよ、もう行くよ。
南州郷の猫

 ほとぼりを冷ますため、少し離れた集落でぶらぶらしていると、高いところで寛ぐ猫の姿が見えてきた。
南州郷の猫

南州郷の猫

 屋根の上で余裕をかます南州の黒白。当初の予定では14:44発の自強号で次へ向かうつもりだったが、思ったよりたくさん猫がいたため、後続の15:27発新左營行き区間車に乗ることにして、さらに散歩を続行することにした。続きは後日
南州郷の猫

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