区画整理が進んで里山の景観が失われた今も、はるひ野の丘にはいくつかの無人野菜販売所が残っている。どんな野菜がいくらで売られているのか、猫探しのついでに覗いて回るのが散歩の楽しみの一つで、時には買って帰ることもある。今日は立派な筍が1,000円ほどで売られていたが、夫婦二人で食べるには大きすぎるので思いとどまった。さっき夕食の時にその話をして分かったことだが、俺も妻も筍を調理した経験がなく、わざわざレシピを調べてまで食べたいとは思っていないことが判明した。そしてまた、北海道出身の俺や青森県出身の妻が、子供のころ筍だと思って食べていたものが、実は竹ではなく笹だったことも同時に判明した。笹の子はちょうどアスパラガスくらいの大きさで、取れたてを刺身で食べるととても美味しい。きっと筍も笹の子と同じようなレシピなのだろうが、何となく大味に思えてしまってあまり食指が動かない。
そんなわけで今日の散歩ははるひ野から。散歩開始から5分ほどで巡回中の白を見かけた。
分譲開始から10年あまりの新しい住宅街で猫に会うことは割と珍しい。
こちらの出方を窺っている様子。きっと近所の農家から遊びに来たんだろうな。
土地区画整理地域を少しでも外れると、街の風景は極端に変わり、眼下にはこのように梨畑が広がっている。にゃあにゃあ大きな声で鳴きながら、猫が1匹こちらへ近寄ってきた。
遊んでくれと訴えるサバ白。このあとわしゃわしゃ撫でてやった。
怪訝な表情でこちらを見つめる薄色サビ。日なたに呼んでみたが動かなかった。
まあ実際は性別なんか分かんないけど、窓辺って女の子が佇むイメージだよな。
散歩第一弾を終えて若葉台から電車に乗り、1駅隣の稲城から稲城長沼まで再び散歩。お昼近くになっていたせいか、巡回帰りのキジ白を1匹見かけただけだった。日の丸猫には今日も会えずじまい。