昨日の夕方から降っていた雨は今朝早くに止んだ。出勤前の散歩はお休みしたが、家を出た7時半過ぎには傘が不要な程度にまでなっていて、猫探しには支障なかったかも知れない。まあそのお陰で先月30日の続きを載せられることになったし、俺自身も体が休まったので、結果的には良かった。梅雨に入れば、好むと好まざるとに関わらず雨の猫散歩をすることになるし、昨夏のように天候不順になれば、もっと長い期間、雨と付き合わなければならない。
前回の記事では、2年2ヶ月ぶりにあきる野市内の猫拠点を訪ねて、旧知の猫たちとの再会を果たしたところまで紹介した。この日は気温の上がり方が早く、8時の時点で20℃を超えていたので、早いうちに散歩を済ませないと、猫たちが日陰に引っ込んでしまう。そのため、あきる野は30分足らずで切り上げ、帰着地点の拝島駅を目指して多摩川を渡ったのだった。
途中、猫酒蔵、猫寺、猫祠など、いくつかある猫ポイントを覗いてみたものの、どこも不在で、次に見かけたのはほとんど昭島市に近い市境でのことだった。
熱心に毛繕いしている。ここではほかにも何匹か暮らしていたはずだが、もう暑いから車の下に潜っちゃったかな(屈んで覗く元気なし)。
猫が日陰に入ったから、そろそろ俺も店仕舞いかな。早く帰って我が家の2匹といちゃいちゃしようっと。
そんなわけで、気温が閾値を超えたことであまり期待せずに歩いていたが、猫影は細いながらもぽつぽつと続いた。自販機のところにいるのはセミロング茶トラ白。
この子を初めて見かけたのは2015年9月で、その時まだ1歳にならないくらいだったので、今は3歳半ばくらいだと思う。とっくの昔に去勢までされているのに、何となくあどけないままの子。
その道路向かいから呼ぶ声がして振り向くと、別の茶トラ白が尻尾を立てて待っていた。
鼻の頭には大きな引っかき傷。外暮らしはストレスも多いはずだが、こうして転がっていると、少しは楽になれるのだろうか。
この子は常駐の麦わら。自主的に転がるのは珍しい。お腹が空いているのかな。
いつも麦わらとペアで見かける子。こちらはあまり懐いてくれない。
散歩の終わりに立ち寄ったのは再開発ファミリーの縄張り。到着が遅かったせいか、見かけたのはたまたま通りかかった黒1匹だった。
再開発ファミリーの中でも特に人懐っこい黒だと思うんだが、この日は素っ気なくて、いくら呼んでも目線すらもらえなかった。とはいえなにぶん真っ黒なので、同一人物かどうかは分からないんだけれども。ちなみにもし人懐っこい黒だとしたら、銀の首輪、金の首輪を経て、緑の首輪に変化したことになる。
最後は颯爽と車のボンネットに飛び移った。……と思ったら足を滑らせて、どさ、と音を立てて地面に落ちて、ばつが悪そうに茂みの奥へと消えていった。