只見線で会津の猫に会いに行く(1)


会津若松市の猫

 先週(2月10日〜12日)の会津猫旅の順番がやっと回ってきた。
 最近には珍しく、今回の猫旅が2泊3日になったのは、会津若松へ行くついでに只見線に乗るという強い目的があったからだ。若いころは乗り鉄だったので国鉄やJRの多くの路線を乗り潰したが、只見線は昔から運転本数が少なく、小出〜会津若松という起終点も微妙に不便で、なかなかそのチャンスがなかった。2011年7月には集中豪雨により橋梁や路盤が流されるなどして不通となり、何度となく廃止論議の俎上に乗りながらも、只見〜会津川口を上下分離方式にするなどして2022年10月に全線が復旧。とはいえ決して将来が明るいとは言えず、自然災害が激甚化している昨今、次また同じことが起きたら今度こそ再起不能になるだろうから、早いうちに機会を見つけて乗りに行こうと思っていた。路線長が135.2kmと長く、乗り通すには5時間もかかるが、それに見合う美しい沿線風景が只見線にはある。
 小出から会津若松へ向かう上り列車は1日3本しかなく、それぞれ5:36、13:12、16:12に発車する。沿線の大部分が人口希薄地帯なので、どこかで途中下車して猫を探そうにも、それが可能な駅となるとかなり限られる。しかも一度降りたら次の列車まで何時間も待たなければならず、天気が悪ければ居場所がなくて凍えてしまう可能性もある。検討を重ねた結果、11日は小出5:36発の始発列車に乗り、会津川口以降のどこかで途中下車して猫を探すことにした(なので10日のうちに東京を出発する必要が生じた)。会津川口から先は区間列車が設定されているので、それほど長時間待たなくても次の列車がやってくる。計画段階では会津川口と会津坂下が散歩地の候補だったが、実際は空模様と睨めっこしつつ、会津川口で11.1km、会津高田で7.0kmの散歩を実施した。山間に古民家の並ぶ会津川口ではぜひ現地の猫に会いたかったが、残念ながら雨がぱらつくなどして空振り。もう一箇所の散歩地は土地勘のない会津坂下ではなく、去年1月の猫旅でも訪れた会津高田に変更した。小出を出発してからすでに8時間以上が経過しており、時刻は14時ちょうど。この日の散歩はこれでおしまいになりそうだった。
 最初の猫を発見したのはスタートから8分後。しかも2匹!
会津美里町の猫

会津美里町の猫

 にこやかに挨拶を試みるも、2匹とも怪訝そうにこちらを見つめるのみ。
会津美里町の猫

 君たちに会えたので、会津高田で途中下車したのは正解だったよ。
会津美里町の猫

 去年と違って日差しがあるせいか、縄張りを行き来する猫をぽつぽつと見かける。
会津美里町の猫

 しかし警戒心は強い。会津高田ではこのほかにも2匹の猫をスルーした。
会津美里町の猫

 この日最後にカメラに収まったのは、とある巨大神社に常駐する三毛。
会津美里町の猫

会津美里町の猫

 ここはかつてIWGさんの猫番組に登場した神社。去年1月にも会った三毛が同じ場所にちょこなんとしていて、思わず笑みがこぼれてしまった。
会津美里町の猫

 猫を訪ねてくる人も多いようで、俺が写真を撮り終えたあともたくさんの人に構われていた。
会津美里町の猫

会津美里町の猫

 会津高田の散歩を終えたのは16時前だったが、次の列車まで1時間以上もあり、暖房のない無人駅でじっと待つのは辛いものがあった。鉄道よりバスの方が便利なのは地方都市あるあるで、ここでも会津若松行きが鉄道7本に対してバスは24本と比べるべくもない。それでも雪国に住む人の鉄道に対する信頼感というのは絶大なものがあるのだが、昨今のJRの列車運行に対する姿勢はそれを裏切るもので、一方のバスは運賃が高いとか時間がかかるなどの短所はあるにせよ、道路の除雪は県や国がやってくれるのだから、よほどの大雪でも降らなければ止まることはない。俺自身、只見線に乗りたいという欲求こそあっても、今さら全線乗車にこだわるつもりはないので、ここはあっさり16:21発の会津バスを選択した。鉄道なら23分で到着するところ、あちこち経由して42分もかかったが、駅で寒い思いをするよりはマシだった。
 翌12日の会津若松は終日晴れの予報だったが、朝起きてホテルの窓から外を見ると、駅前の繁華街が濃い霧に包まれて、しばらく晴れそうになかった。逆に考えれば急ぐ必要もなくなったわけで、ゆっくり朝食を済ませてチェックアウトしたのは8時半。霧の粒子が音の伝わり方を変えて、遠くの猫を近くに感じたりしたら面白いななどと考えながら歩いていると、前方に黒い固まりが見えてきた。
会津若松市の猫

 プスプス言って呼んでみたが反応はない。霧の中って普通よりも音波のスピードが速いので、耳元でプスプスされたように感じて猫がびっくりするか実験してみた次第。
会津若松市の猫

「いま大事なところなんだから邪魔しないでくれよな」
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 黒白が注目していたのはママさんダンプの黒だった。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 この場合、縄張りを侵害しているのは黒なのだろうか。
会津若松市の猫

 鳴き合うわけでもなく、ただ無言で見つめ合う2匹。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 霧の中の2匹のあとは難渋し、去年の猫旅で訪ねた雪の緑道などを覗いてみたもののことごとく空振り。1時間半ほど歩き回って今年はダメかーと諦めの境地に達してきたころ、ようやく次の猫が視界に入ってきた。
会津若松市の猫

 場所はやや微妙だけれども。
会津若松市の猫

会津若松市の猫

 屋根の斜面で香箱を組む三毛。今年は積雪が少なかったようで何より。
会津若松市の猫

 紙幅の都合により今日はここまで。次回はこちらのキジトラその他が登場するのでお楽しみに。
 今回の会津猫旅は最終的には盛況で、写真は5回に分けて載せることになると思うが、写真の現像や文章書きが追いつかないこともあり、一部は来月の台湾猫旅の留守中に回すかも知れない。まあまったりとお付き合いください。
会津若松市の猫


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