ほぼ終日に渡って雨となった今日は、朝のゴミ出し以外は一歩たりとも外へ出ることなく、膝の上の猫を撫でるなどして過ごした。朝は食事抜きでゲーム、お昼ご飯はレトルトの中華丼、晩ご飯はインドカレーの出前と、これ以上ないほどの怠惰な一日だった。辛うじてお昼はガスでご飯を炊いたが、電気炊飯器の内蓋を洗うのが面倒という理由なので、怠惰なことに変わりはない。
今日紹介するのは今月3日、廃止間近の石炭列車と京浜工業地帯の猫たちを訪ねた時の続き(前回の記事はこちら)。駅から駅へ、鶴見線に沿って点在する猫拠点を訪ね、最後は市境を越えて横浜市内に入った。時刻はすでに10時近くになっていて、猫たちはそろそろお昼寝タイムに入る時間だったが、ホームに出てみると見覚えのある黒白がぽつねんと座っていた。
見覚えといっても、会ったのは一昨年8月の一度きりなので、向こうはすっかり忘れているはず。前よりふくよかに見えるのは冬毛のせいか、それともたらふく食べているせい?
この厳しい環境にあって、こいつは2011年8月以来の顔見知り。当時からのメンバーは誰もいなくなってしまったが、こいつだけは今も矍鑠としている。
さらにその向こうへキジ白が追加。最初の黒白はとても人懐っこくて、カメラについて回るので油断していると被ってしまう。
古参のキジ白はほかの猫と仲がいい。猫同士のストレスが少ないのはいいことだ。
また来るからみんな元気でいてね。動画はこちら。
2時間半ぶりに最初の駅へ戻ってきた。すっかり日が高くなって、朝見かけた猫たちの多くは引っ込んでいたが、何匹かはまだ貨物駅の構内を動き回っていた。
1,067mmの軌間と50kgレールの組み合わせだと、さすがに猫が小さく見えるな。阿里山森林鉄路の762mm軌間とはだいぶ違う。
「石炭列車を待っているって? あれは廃止日まで運休だからもう来ないよ」
秩父鉄道の三ヶ尻駅を発車した5783列車は、熊谷貨物ターミナル〜武蔵野貨物線を経由して11:16に到着することになっているが、いつまで経っても列車は来ないし、大挙して押し寄せているはずの鉄オタの姿もない。ここに来てようやく俺は、目当ての列車がすでに運転終了していることに気づいたのだった。