今のうちに県外へ(3)


小田原市の猫

 今日あたり5万人ぐらい行くかと思っていた東京都の新規感染者は8,638人だったそうで、明日から始まる蔓延防止措置がすぐに緊急事態宣言に変更されることはなさそうだ。天気次第では来週の初めに県外へ猫を探しに行こうと思っていて、とりあえずそれまで持ってくれれば、その後しばらく我慢の日々を送る覚悟はできている。ちなみに会食は2年前から中止しており、蔓延防止措置だからといって個人的に何かを自粛するようなことはしていない。
 今日はカーシェアで貯まったポイントを消費すべく奥多摩へ行くつもりだったが、天気予報によるとお昼前後に降雪が予想されており、それだけ気温が低いとなると路面凍結が心配なので止めておいた。ちょうど12日の小田原散歩の写真がまだ残っていることもあり、こんな機会でもないと出番が遅くなる一方なので、今日は散歩をお休みして残りの写真を先に紹介しとく。
 目の前にちょこなんと座っているのは前回の記事の最後に登場した茶トラ白。この時はまだ気づいていなかったが、この子には2014年3月の小田原散歩でも会っていたのだった(こちら)。
小田原市の猫

 ……なのでこれは帰宅後に思い出したことなのだが、とにかくこの子は人懐っこくて落ち着きがなく、カメラを向けても一秒たりとも止まってもらえなくて、2014年に会った時は撮影にとても苦労した。さすがに8年(人間換算で約35年)も経つと多少は大人びていたが、それでも子供のころの無邪気さは抜け切らず、路地に郵便車が入ってきたかと思えば、そちらへ駆けて行って匂いチェックが始まる。
小田原市の猫

小田原市の猫

 近所の人気者でもあるらしく、俺が構うまでは、先客のお姉さんからちゅ~るをもらって舐めていた。
小田原市の猫

 次いつ来るか分かんないけど、また元気な姿を見られたらいいな。
小田原市の猫

 前回(2018年2月)来た時は駅近くの歓楽街でも何匹かの猫を見かけたが、どうしても場所を思い出せず、猫影の濃そうな路地を地図から選んで歩いていると、果たして民家の敷地でまったりしているのが目に入った。
小田原市の猫

小田原市の猫

 この日5匹目となる長毛はサバ白。念のため呼んでみたが動かない。
小田原市の猫

 裏手に逃げたところをもう1枚。毛並みからすると近所の飼い猫かも。
小田原市の猫

 こちらは線路端のとある寺院。広い敷地の奥から仁王立ちでこちらを睨む猫発見。
小田原市の猫

小田原市の猫

 広角レンズで引いた写真を撮り、元のレンズに戻してもう一度見たら転がっていた。
小田原市の猫

 ごろーん。
小田原市の猫

小田原市の猫

 歓待してくれて嬉しいねえ。仁王立ちだったから気難しい猫かと思ったよ。
小田原市の猫

 実はここ、朝来る時に電車の窓から猫が寝ているのを見つけて、それから4時間かけてようやくたどり着いたという次第。ただし朝見たのはキジ白っぽい猫で、茶トラではなかったけれど。
小田原市の猫

小田原市の猫

 一通り遊んで飽きてきたところで、最後にもう1枚撮ってその場を辞去した。動画はこちら
小田原市の猫

 一時は雲がかかって白んでいた空だったが、いつの間にか晴れ渡って真っ青になっている。時刻は13時を過ぎ、冬の短い日差しを目一杯楽しんで行きたいのは山々でも、明るいうちに帰宅するにはそろそろお暇しなければならない。そういえば今日は朝から何も食べていないなーなどと考えながら、小田原駅へ至る細い路地をとぼとぼ歩いているうち、砂利の向こうからこちらを見つめる視線に気づいた。
小田原市の猫

 ウツボ的に寛ぐ1匹の猫。さっきのお寺さんで朝寝ていたのはあの子かなあ。
小田原市の猫

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 U字溝からバックで逃走した猫のあとを追ってみると、キジ白に見えた毛色は三毛だった。これじゃ電車の窓からは分からないし、正面からでも三毛には見えないね。
小田原市の猫

 そこへ三毛がもう1匹。親子か姉妹かな。
小田原市の猫

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 こちらはさらに臆病で撮影は困難を極めた。30分以上粘っていちばん近寄れた写真がこの有様。
小田原市の猫

 2匹の三毛と別れて駅に着くと時計は14時を指しており、新百合ヶ丘に停車するロマンスカーの発車まで5分しかなかった。とはいえこのまま電車に乗ったのでは空腹で死ぬと思い、怒濤の素早さで駅弁を買ってから、次発の特急「はこね20号」の展望車に乗り込んだのだった。新宿から小田原まで小田急を利用した場合の距離は82.5kmで、ロマンスカーは片道1,810円(乗車券900円+特急券910円)で乗れる。JR東日本で同じ距離を利用すると片道3,000円(乗車券1,520円+指定席特急券1,480円)もかかるから、今後も神奈川県方面を中心に、私鉄の発達しているエリアを選んで散歩することは多いと思う。小田原の人懐っこい猫たちにもまた会いに行きたい。
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