一昨日から昨日にかけて会津へ猫散歩に行ってきた。会津若松は過去の猫温泉旅で訪れている土地だが、いずれも妻を帯同していたので好き勝手に歩き回ることができず、市内を気の済むまで散歩したいとかねがね思っていた。特に前回(去年10月)は、たまたま立ち寄ったラーメン屋がとても美味しくて、その店のラーメンを食べるためにも再訪する機会を窺っていた。
もともとJREポイントを使ってどこかへ行きたいとは思っていたが、今回は往復ともJRではなく高速バスを利用して、その支払いにJREポイント由来のSuica残額を充てた。宿泊を伴う一人旅は一昨年9月の沖縄東北猫旅以来で、1年4ヶ月も旅行を休んだのは社会人になってから初めてに近い。いつも通り手荷物は最小限にするところ、今回は水上での教訓により、ミツウマ社謹製のゴム長靴をリュックに詰め込んだ。調べたところ会津若松市内にも消雪パイプが導入されており、日帰りならまだしも泊りがけで足を濡らしたのでは霜焼けになってしまう。
油断していると長くなるのでまずは猫を。初日の24日は目的のラーメン屋でお昼ご飯を食べたあと、カーシェアリングの車を借りて、隣町の会津美里町を散歩してみた。最初の猫はとある神社に鎮座していた三毛。
機嫌が悪くていらっしゃるみたい。呼んでもこちらを見てるだけ。
実はここ、IWGさんの猫番組に登場した神社で、ほかにも数匹の猫が暮らしているらしい。10月の猫温泉でパスした会津坂下を散歩するか、それとももう少し小さな会津高田駅周辺にするか、かなり悩んだが、結果的にこちらを選んで良かったのかな。
……と思ったけど神社のほかはさっぱり。雪の舞う街なかを6kmほど行ったり来たりしてみたものの、道中見かけたのはトロ箱に見え隠れする黒い猫耳だけだった。
会津猫散歩の2日目は8:52のスタート。薄雲はかかっていたものの太陽と青空は見えていて、分厚いダウンジャケットでは暑く感じるくらいだったが、ゴム長を持ってきたのは大正解だった。今年は例年よりも積雪が多いようで、除雪の行き届かない場所には膝まで埋まるくらいの雪が残っている。一方、公道の消雪パイプはほとんど稼働しておらず、水を流しているのはもっぱら私有地の駐車場などで、その意味では水上よりは歩きやすいと言えた。ちなみにこの日の若松アメダスの最低気温は氷点下2.8℃で、最高気温は4.3℃。日差しさえあれば八王子と同じレベルの服装で充分だった。
1匹目に遭遇するまでやや時間がかかったが、この日も無事に猫発見。
近寄ったら警戒して背中を丸めた。もう一歩前に出たいところだが、雪の下に深い側溝があったりするので、迂闊に足を踏み出せない。
サビの次は2匹同時に発見。雪の白さが紛らわしいけど、どこにいるか分かるかな。
さっきのサビとは只見線の線路を挟んですぐの距離なので、みんな同じ家の子かも知れない。
会津若松というのは人口115,000人を擁する福島県西部の中心都市であり、市街地は人や車が多い上に、昼夜問わず除雪車が行き来しているので、想像していたよりも遥かに賑やかだ。歩いていてもなかなか猫に行き会わず、先に既知の猫拠点に頼ることにして行ってみると、日陰にスタンバっているのが見えてきた。
ちんまりしていたのは見事なポイントさん。やっぱりここはカラーポイントの血が受け継がれているのだなあ(一例)。
ポイントさんの建物を一つ隔てた駐車場は、猫温泉のついでにいつも立ち寄る猫拠点。日なたで温まっているのが見えるかな。
近寄ったら警戒して身構えた。この子は眉間にレッドが見えているので二毛だね。
こちらはごく普通のキジトラ。雪国の猫もなるべく乾いた場所を選んで座るんだな。
塀の向こうからツッコミを入れるのはまたまたポイントさん。今回の会津猫旅もこの駐車場で多くの猫に出会うことになったが、あいにく紙幅が尽きたためこの稿はここまで。次回はあのレッドタビーポイントから紹介することにして一旦終了。