貯まったJREポイントをそのまま持ち続けるか、それともSuicaにチャージするかは悩ましい問題だ。Suicaというのは交通系ICカードでありながら、みどりの窓口の支払いに使えないなどの制約が意外に多い。先日の銚子猫旅で利用した「えきねっとトクだ値」と称する割引切符は、銚子〜東京の特急が通常4,200円のところ、2,510円で乗れるという格安商品だったが、名前の通りえきねっと(JR東日本のインターネットサービス)でしか申し込めず、Suicaの残額で決済することもできない。かといってJREポイントのまま持ち続けたとしても、交換したいと思えるようなサービスや商品もないので、それなら日々の猫散歩の交通費に充てた方がいいと思い、一定のポイントが貯まるごとにせっせとSuicaにチャージしていたのである。
ところが最近、JREポイントからダイレクトに交換できる、「JRE POINT特典チケット」なる商品が存在することを知った。加えて今年は「新幹線YEAR2022」というキャンペーンが催されているそうで、それによると東京〜郡山(226.7km)を片道3,900ポイントで利用できるというから、かなりお得だ。このチケットを使って会津若松へ行く場合、自宅のある分倍河原〜東京(650円)と、在来線の郡山〜会津若松(1,170円)は別運賃となり、少しでも安く上げるにはもう一工夫必要だ。それは特典チケットの区間を大宮〜郡山(196.4km)にすること。すると必要ポイントは片道2,300ポイントとなり、別運賃の分倍河原〜大宮は650円で変わらないので、片道1,200ポイント分を節約できる。
……などというようなことを、限られた予算で旅行するために、考えを巡らせていたわけだが、念のためと思って調べた高速バスの運賃を見て、鉄道を利用するという考えが根底から吹っ飛んだ。バスタ新宿〜会津若松駅前が泣く子も黙る2,700円! しかもこの路線を扱う「高速バスネット」はモバイルSuica決済に対応しているので、JREポイント由来のSuica残額で支払うことができ、交通費をすべてポイントで賄うという目論見まで達成できたのである。
肝腎の会津の猫は、前回最後に現れた鉢割れレッドポイントの紹介から。朝のうち多かった雲が次第に晴れて、11時近くにもなるとだいぶ日差しが強くなっていた。
カラーポイントの青い目が見たくて逆光側から撮ってみた。壁の色がアレなので、調整がムズカシイ……。
駐車場の奥へ進むと、猫置き場で休むモノトーンなファミリーが見えてきた。
何匹かがとっとと逃げて、残った何匹かが友好派。決して怪しい者ではないのですよ。
雪の残る地面をとててて……、と駆ける猫あり。あれはもしかして美人な三毛ちゃん?
去年10月に会った時は俺より妻の方に懐いていたからなあ。
この季節は寒いけど、水だけはふんだんにあるから痛し痒しだなあ。
「会津の冬は天候が不安定で、今日のような穏やかな日は多くないのですよ」
君たちは厳しいところで暮らしているのだね。元気な姿を見られて嬉しいよ。
屋根の雪もこの通り。この日は最高気温4.3℃と比較的暖かく、あちこちから「どかん」という落雪の音が聞こえていた。
駐車場で出会った猫はほかにもいるので、残りは次回に持ち越し。天気の悪い日にでもまた載せる。