我が家は週に一度ぐらいの割合で猫の体重を記録していて、健康度を計るための指標にしているほか、病院を受診する時は排泄物などと一緒に持って行って診察の参考にしてもらっている。もともと小柄なサチコは若いころから4kgほどの体重で、マコちゃんが来てからは痩せる傾向が一層強まった。20歳を目前にした最近は運動不足で冬を過ごしたせいか漸減傾向が止まらず、去年の夏に3.6kg程度だったのが今は3.2kgにまで落ちた。400gの違いといっても、心がけで食事したり運動できる人間と違って、人間換算96歳にもなる老猫の体重を戻すのは容易ではない。見向きもしない療法食など与えようとしても時間と労力の無駄だし、病院に連れて行ったところで画期的なことが起きるわけではないので、今はとにかくストレスから遠ざけるよう、静かで暖かくて誰にも邪魔されず、気の向いた時は好きな物や人に触れていられる暮らしをさせている。これを看取りというならそうなのかも知れないが、当初はそういうつもりではなく、ある日風呂場で自分の行為がそうだと気づいた時はいたたまれなかった。親が死んだ時さえ最低限の手向けしかしなかった俺が猫をちゃんと見送ることができるのか。20年も苦楽を共にしてきた存在を喪うことに耐えられるのだろうか。
今日紹介するのは福生市、あきる野市、昭島市を跨ぐ今月11日の散歩の続編(前回の記事はこちら)。市街地を抜け、緑地帯に入ってしばらくすると、とある施設の敷地に佇む黒い陰を発見。7:40のスタートから1時間が経過してだいぶ日が高くなっていたが、花粉の飛散量が多いせいか、雲もないのに日差しはやや白んでいた。
不穏な気配を察して裏手に隠れた黒をもう1枚。日差しで被毛がテカっちゃう。
2匹ともここで暮らしている猫だが、この子はとても久しぶり。一昨年の暮れ、縦格子のフェンスから出てきて汚れた姿を見かけて以来。
なかなか来られる場所じゃないけど、良くしてもらっているようで何よりだよ。
さっきの白と同じ日(2021年12月)以来。割と高確率で会える子だが、ここのところ姿を見ないので気を揉んでいた。茂みがまばらになって見つけやすくなったから?
脇目も振らずに直進している。巡回から自宅へ戻るところだったみたい。
止まりそうにないので回り込んで1枚。しかめっ面はいつものこと。
9時半近くになってだいぶ日が高くなってきた。猫たちはぼちぼちねぐらに戻る時間。
「ここが今日の寝床だよ。下草が生えてきたから柔らかくて暖かいんだ」
毛色に合った場所が最もストレスなく休息できるのだろう。だから例えばうちのマコちゃんには茶色い寝床、サチコにはキジ色の寝床を宛てがったらもっと安心して寝てくれるかも知れない。
福生市内で見かけた猫はここまで。明日の記事ではさらに川を渡って隣の市へと進んで行く。
最後になったが、今日の台湾猫旅は昨夜の宿泊地である蘭嶼から台東に戻り、玉里、瑞穂と散歩しながら北上して瑞芳に投宿する予定になっている。このブログが予約投稿で公開されるころ、俺は台東線の瑞穂駅で列車の到着を待っていて、このあと花蓮で乗り換えて瑞芳には21:47(日本時間22:47)に到着するはずだ。もう少し早く宿に入りたいところだが台東線と北迴線の接続の悪さは相変わらずで、花蓮から乗る列車もPP自強号と呼ばれるプッシュプル編成(2両の電気機関車で客車列車を挟んだ編成)なので速度が遅い。外国人が口出しするのもアレだとは思うが、PP自強号は遅いし設備も陳腐化しているので莒光号に格下げした方がいいと思う。