今日と明日はお休み。天気予報では朝のうち雨と出ていたが、起きたら天気が良かったので、元妻と一緒に奥多摩へ散歩に出かけてきた。
いつもは春や秋くらいしか行かない奥多摩を選んだのは会いたい猫がいたから。前回行った時の記事にも書いたが、たまに訪れる猫集落に無尾の猫がいて、普通マンクスぐらいにしか見られない無尾の野良はとても珍しいので、ちゃんとした写真を撮っておきたかった。
参考までに書いておくと、マンクスの無尾を発現するのは優性のM遺伝子だそうだ。普通の猫は、M遺伝子座の遺伝子型は劣性のmmだが、マンクスの遺伝子型はM-。ただし、M遺伝子は致死遺伝子なので、優性ホモMMの個体は死産あるいは生後間もないうちに死に、無事に成長できるのはヘテロのMmだけなのだそうだ。奥多摩の無尾猫がマンクス遺伝子によるものなのかは分からないが、一応事前のお勉強ということで。
8時半のホリデー快速に乗って、奥多摩に着いたのは9:14。ひとまず氷川の街をぶらぶらしていると、メインストリートの道端に1匹佇んでいた。
日が差して間もない時間で、まだ体が温まっていないせいか、じっとして動かない。恒温動物でもそういう時あるよな。俺も朝風呂に入って体を温めないと、一日が始まらない。
冬毛のせいか、お母さん三毛は以前よりふくよかに見えるね。もう1匹のヅラのキジ白は逃げたので、あとでまた寄ってみる。
枯れ草の匂いを嗅いでいる様子を眺めていたら、いつの間にか三毛がもう1匹。お母さんかな。
集落を一通り巡回したあと、先ほどのヅラのキジ白の場所に戻ってみると、1匹加わってこちらの様子を窺っていた。
たぶん仲のいいキジ白たち。ヅラの方はちょっと鬱陶しそうな顔をしているね。
「あんたたちだったかい。下でタクシーから降りたのが見えたよ」
俺はこの集落では有名人になりつつあり、すでに顔見知りとなった婆さんたちの開口一番。この集落は標高が高く、はるか下を通る都道がよく見渡せる。まだ体が本調子ではない妻の負担を考えて、今日は猫集落の最寄りのバス停までタクって来たのだった。
しばらく婆さんたちと立ち話をしていると、いつの間にか至近距離に茶トラ白がいた。
まだらの黒白も元気そう。冬枯れで景色は寒々しいけど、葉っぱがみんな落ちているので見晴らしはいい。
今回会いたかったのはこの子。尻尾の形状を分かりやすく撮るというのはなかなか難しく、このあと何度かチャレンジしてみた。続きはまた後日。