昨日はお昼過ぎまで基隆の坂だらけの路地を歩いて死にそうになり、今朝になっても体がガタガタだったので、出勤前の散歩はお休みした。
今日紹介するのは、一昨日見かけた平溪線沿線の猫たち。1泊2日のプチ台湾旅行のうち、少なくとも初日の雨が避けられないことは事前に分かっていて、比較的晴れやすい南部の天気に淡い期待を抱いていたが、現地に着いて雨雲レーダーを見てすぐに無理と悟った。台北松山空港から捷運に乗り、下車したのは終点の一つ手前の木柵。ここでバスに乗り換えて、平溪線の菁桐駅へ向かったのだった。
平溪線沿線は2年ほど前にも訪れていて、その時もやっぱり雨だった。台湾というのは晴れると思って来ちゃいけない国なのかも知れないなどと考えながら、菁桐のレストランでお昼ご飯を食べていると、外から線路の軋む音が聞こえてきた。折り返し八斗子行きの気動車が到着したのだった。
線路端にはキジトラ。雨を気にする風もなく、枕木の上でちょこなんとしている。
これらの猫はお店の人が面倒を見ていて、この子の名前は胖胖、先ほどのキジトラは小貴妃というそうだ。そのほか、ケージの中で黒いのが丸くなって寝ていたが、恐らくそれは2年前に見かけた2匹の黒猫のどちらかで、名前は黒球球。台湾の猫がどんな名前なのか興味があったが、やはり畳語の多いところが中華風味で面白い。
高みからこちらを眺めていたのは2年前にも会った鼻黒の黒白。菁桐の猫は以上の3匹だった。
先ほど触れた畳語というのは同じ音を繰り返す単語のことで、日本語にも「山々」とか「きらきら」など無数にあるが、中華風味で最も有名なのはパンダの名前だろう(例えば上野動物園では蘭蘭・康康から香香まで歴代すべてのパンダが畳語名)。日本語も中国語も畳語を多用する言語で、聞くと何となく可愛らしく思えてしまうのは、幼児語としての用例が多いからではないかと思う。
ここからの猫は途中下車した十分と猴硐で少しだけ。十分では雨が強くて駅舎から出られなかったが、ホームで何匹かの猫を見かけた。
転轍テコと猫。平溪線の三貂嶺~十分は今も通票閉塞が使われていて、唯一の交換駅である十分では、タブレット授受とテコ扱いが見られる。我が国ではほぼ絶滅した光景。
一度見失ったあと、待合室で佇んでいるのを見つけて撮った1枚。雨にもかかわらず、十分はたくさんの観光客で混雑していて、猫の方はやっぱりご機嫌斜め。
猴硐に着いたころには、風雨が強まってカメラを出すどころではなくなった。こちらは猴硐駅の跨線橋で見かけた猫。足先にレッドが混じっているので二毛だね。
先日も書いたように、今回は米を買って帰りたかったので、晩ご飯を食べに出たついでに、全聯福利中心(という名のスーパー)に寄って池上米を購入した。1.8kg入りで199元というから日本円で760円くらい。問題なのは帰国した際に受ける植物検疫で、不合格になることはないはずだが、時間がタイトで、飛行機の到着から成田エクスプレスの発車まで27分しかない。そんな短時間で検疫が終わるものなのか、経験がないだけに見当がつかないのだった。
この続きはまた今度。日々の天気や家事の進捗を見つつ、翌9日に瑞芳で見かけた猫たちを載せる予定(こちら)。